「夜も眠れない」南京虫トコジラミによる虫刺され|

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「夜も眠れない」南京虫トコジラミによる虫刺され

激しいかゆみに襲われる南京虫トコジラミは近年、宿泊ホテルから自宅にまで被害が発生している害虫です。

寝室のベッドに潜むトコジラミに吸血されると「かゆくて夜も眠れない」といった虫刺され被害が家族にまで広がります。

 

ベッドやソファーなどのすき間に隠れているトコジラミは宿泊したホテルなどで荷物などに付着し、そのまま気付かずに自宅へ持ち帰り、家の中で繁殖することで海外では有名ですが、まだ日本では知らない方も多いようです。

しかし近年では都心をはじめ、日本各地で発生している吸血性のトコジラミは国内の身近な場所でも生息。トコジラミに刺される被害が増えています。

 

そんなトコジラミの特徴や虫刺されの症状・駆除対策についてご紹介します。

トコジラミとは一体どんな虫なのかを知って、刺されないための予防対策を参考にしてください。

トコジラミは宿泊先で注意すべき害虫

海外旅行や国内旅行で度々起こるトコジラミ被害。

宿泊先のホテルで虫をみつけたりその虫に刺されて皮膚トラブルが発生してしまうことも少なくありません。

 

宿泊ホテルでは、宿泊されるお客様へのおもてなしは外国人も驚くような気配りや配慮を大切に丁寧な接客で好印象を抱く外国人観光客が多く、心地よいおもてなしを提供するといった接客サービスはまさに「日本の文化」でもあります。

宿泊者がお部屋で安心してくつろぐことができるよう様々なサービスが用意されていたり、部屋の掃除や布団やシーツ類の洗濯や乾燥機で熱処理などをその都度行っています。

 

しかし、清掃員でも気が付かない厄介な虫が部屋のどこかに潜んでいることがあるのです。

その正体はトコジラミ通称:南京虫(海外ではベッドバグと呼ばれています。)です。

 

隠れるのが上手なベッドバグは海外のホテルで最も恐れられている害虫の一種で海外だけでなく日本にも存在しています。海外からの旅行者が増えて以降、国内でも繁殖勢力は広まり、宿泊先からカバンや荷物に付いたベッドバグを気が付かずに自宅に持ち帰り、家の中にも被害が出てしまうケースも増えているのです。

 

呼び名は3通りありますが、こちらでは「トコジラミ」としてご紹介していきます。

トコジラミとは

トコジラミ【別名:南京虫(ナンキンムシ)・ベッドバグ】はシラミではなくカメムシの仲間。成虫は5~8㎜程度の大きさ。体色は茶褐色。

一見丸っぽい体型に見えますが平たい体型。

吸血後は、体が丸く膨れ上がり1.5倍まで大きくなることもある。

血液が体内に入ると体は濃褐色。

寿命は卵(約一週間)から幼虫(約2カ月)~成虫(数カ月~約一年)

1日に5~6個の卵を産み続け、一生の間に数百匹の卵を産みます。

トコジラミはカメムシの仲間であるものの、翅は持っていないので飛べませんが、素早い動きをする。

カメムシほど強烈ではありませんが、触れると嫌なにおいを出す。どうやら仲間の個体とコミュニケーション手段のひとつとして独特のにおいを発する化学物質を作るようです。

 

一匹ではあまり感じませんが大発生しているとその独特なにおいに悩まされることがある。

トコジラミは夜行性で日中はせまい場所に隠れているので暗くなった部屋の就寝中に吸血されることが多い。

吸血後はすばやく潜伏場所に戻るのでトコジラミの存在に気が付かないこともある。

夜も眠れないほどのトコジラミによる虫刺されとかゆみ

トコジラミに刺されたときのかゆみはアレルギー症状によるもの。そのためかゆみの症状にも個人差があり、刺されても全くかゆみを感じない人もいます。

ただしアレルギー症状がでた場合、蚊に刺されたときよりも激しいかゆみを伴い、個人差がありますが症状は約1~2週間ほど持続します。

 

隠れるのが上手なトコジラミに寝ている間に刺されてもすぐにはかゆみの症状が出ないことが多く、繰り返し刺されることで症状が出はじめます。

はじめて刺されたときは赤い発疹だけが出てかゆみを感じないこともあります。皮膚を刺された見た目の症状は「蚊に刺されかな?ダニかな?」と感じる方もいます。

トコジラミが刺す箇所は、首・背中・腕・足など「肌が露出した箇所」を中心に刺す傾向があります。

 

トコジラミに刺された箇所は抗ヒスタミンやステロイド剤を配合した軟膏を塗るのが一般的。

かゆみや痛みがひどい場合や患部の腫れが広範囲に及ぶ場合には速やかに皮膚科へ受診してください。

 

ちなみにダニ(特に吸血性のイエダニ)は、肌の露出に関係なく露出していない服を着ていてもひじ・ひざの内側・お腹など皮膚の柔らかい部分を刺します。

 刺される部位刺された跡の特徴
トコジラミ首・手足・胸・背中など肌が露出した部位複数の赤い発疹や斑点
ノミひざから下にかけての脚複数の赤い発疹や水ぶくれ
ダニ太もも・二の腕・脇・お腹など皮膚が柔らかい箇所複数の小さな赤いしこり

何に刺されたのか違いがわからない方も、虫刺されやかゆみなどがひどい場合には皮膚科に受診してください。

 

トコジラミに刺された跡の写真を参考にしてみましょう。

画像引用:公益社団法人日本皮膚科学会:虫刺されQ7トコジラミに刺されたらどうなりますか?

トコジラミを防ぐために気をつけること

とにかくトコジラミを家に持ち込まないようにすること。

外出先や宿泊先から持ち帰った荷物のチェックをしたり、発見しやすいように家の中の荷物を整理整頓して清潔な環境づくりをしましょう。

 

荷物や家具、ベッドやマットレスのすき間、押し入れやカーテンレール付近など暗くて狭いすき間に隠れるので掃除機をこまめにかけて、見つけたらガムテープなどで捕まえます。トコジラミが潜んでいる場所にカビのような赤黒いシミが点々とあればトコジラミの血糞です。是非チェックしてみましょう。

隠れるのが上手なトコジラミ

トコジラミは隠れるのが上手なので日中の明るい時間帯は様々なすき間や狭くて暗い場所に潜んでいます。

深夜は電気を消していると活動しはじめるので、電気をつけたまま寝るのも旅行先でよく行われていますね。

 

実際に被害に遭われたご家庭では「一匹だけみつけたけれど、どこに隠れているかわからない・・・けれど夜起きると刺されていた」そんな声が多い非常に厄介な害虫です。お部屋の中で頻繁に目につくようになった場合、その時点で、他にも卵や幼虫が潜んでいる可能性が高いので、躊躇せずに業者に駆除依頼をしましょう。

それではトコジラミ対策を簡単にまとめてご紹介していきます。

トコジラミが主に出没する場所

ポイントは暗くて狭いすき間!

 

・ベッドの裏や布団のすき間

・マットレスのつなぎ目

・ソファーのすき間

・畳の裏側やすき間

・カーペットの裏

・カーテンの折り目

・天井や四つ角

・壁や柱のすき間や割れ目

・コンセントプレートなど

トコジラミ対策方法

外出先から持ち込まないためには

・宿泊施設の部屋の四つ角・ベッド裏・天井をトコジラミの痕跡や血糞を確認する

・荷物は大きな袋に入れてまとめておく

・荷物は床やベッドの傍などに置かない

・入口付近にまとめておく

・刺されないために電気をつけて寝る

・シーツ交換をされていてもマットレスやベッドの裏を確認する

・持ち帰った荷物にトコジラミが付いていないか必ず確認する

トコジラミの基本的な予防

・こまめに掃除機を掛ける

・目張りをして隠れやすいすき間を無くす

・布団周りを整理整頓をしておく

・掃除機をかけやすい環境にする

・トコジラミは熱処理で死滅する

応急処置で駆除する場合

・熱湯・乾燥機・スチームクリーナーがおすすめ

・燻煙剤は別の部屋へ移動される可能性があるので注意

・殺虫剤はピレスロイド系・有機リン・オキサジアゾール系・カーバーメートなど残効性のある殺虫剤がおすすめ

 

・トコジラミは自分で完全駆除はむずかしいため早期発見したら業者に依頼する

虫刺されに困ったら皮膚科へ受診・・・

トコジラミに刺され肌トラブルに困ったら皮膚科へ受診しましょう。「何度もさされて困っている」「数カ月前にホテルなどに宿泊した」その頃から症状かある場合やしばらく経ってから症状がでる場合もあります。特定が難しくても肌トラブルは早めに治療してもらいましょう。病院で「これはトコジラミによるもの」と診断される場合や「ダニや何らかの虫のしわざだろう」と言われたら、家の中のトコジラミが潜んでいそうな場所をチェックして速やかに業者に駆除依頼をしましょう。

まとめ:すぐにでも業者にみてもらおう

トコジラミ駆除では熱処理がいちばん効果的です。自分で駆除するのには限界があり、トコジラミは市販の殺虫剤だけでは根絶できない場合が多いので、すぐにでも現地調査やお見積りを依頼して一日でも早く安心した暮らしが送れるようにスピーディーに対応してもらうことをおすすめします。

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