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春以降は注意すべき危険性のある害虫一覧
桜や菜の花が咲き、暖かな春の到来。私たちの暮らしや新生活スタートでもある時期でもあります。
そして私たち人間だけでなく春は、多くの昆虫たちの活動も始まります。なかでも注目したいのが、春に発生しやすい危険であぶない昆虫・害虫です。
お家のまわりで発生する害虫には様々な危険が潜んでいるかもしれません。
そこで、こちらのコラムでは、春以降から発生する危険な害虫の一覧と駆除に役立つ情報をお届けします。
目次
春から夏にかけて注意すべき!あぶない害虫
家屋に侵入したり、人間に危害を銜えるが恐れのある害虫は、スズメバチ・アシナガバチ・ヒアリ・ムカデ・チャドクガ・イラガ(幼虫)・セアカゴケグモなどの毒を持つ害虫です。
種類によっては、刺されると激しいかゆみや痛みを伴い、皮膚炎を起こしたり、毒によってアナフィラキシーショックを起こすこともある危険な害虫がいます。庭先や家の周りなど、身近な場所に刺されると危険な害虫は多く潜んでいます。
夏にはハチ類、ゴキブリ、蚊(カ)、トコジラミ、ダニ、ノミ、マダニ、アブ、ブユなどの害虫たちの活動も活発になります。
他にも季節に関係なく一年中被害に遭う厄介な害虫も身近に潜んでいることがあるので注意が必要です。
木材を食害するシロアリ(羽アリの群飛)は、春頃から活動が活発になり家屋をの柱などを食べて家をボロボロにします。
人間やペットなどに被害を加えたり、見た目の不快感を与え、住まいに危害を加える害虫たちは意外と多く潜んでいるのです。
なかでも刺されると危険な虫を見つけたら、素手で触ったり刺激せずに、まずはその場から離れてください。速やかな対処が必要ですが、むやみに近づかないでおくことが安心・安全です。
害虫に手を出す前や駆除退治する前に知っておこう!
害虫の種類によってどんな駆除が効果的で安全なのか。自分で駆除できるか、業者に依頼すべきかはご自身の判断に委ねられますが、危険が伴う害虫を駆除をする際は、危険性があることの認識と駆除に必要な道具や衣類を装着した上で適切な駆除処理を行いましょう。
自分で退治するのはあぶない!危険度の高い害虫は業者に依頼することをお勧めします。
刺されるとあぶない!毒を持つ危険な害虫
スズメバチ
スズメバチは4月~11月頃にかけて活動します。冬は活動せずに女王蜂だけが土の中や樹木の隙間で冬眠します。
春頃に見かけたスズメバチは越冬から目覚めた女王蜂。一匹で巣を作りながら卵を産み付けていきます。
この頃のスズメバチ(女王蜂)は巣を作りする前に駆除することで働き蜂の発生や巣の拡大を防ぐことができます。
しかし、女王蜂のみの初期は、普段家の近くを頻繁に飛んでいる訳ではないので巣を作っていることに気が付かないことも多いでしょう。
女王蜂だけの時期であれば、殺虫スプレーで簡単に退治できますが、刺される可能性があるため、駆除する際は十分に注意が必要です。
スズメバチの巣は、作り始めはひょうたんを逆さまにしたようなフラスコ型で出入口の穴がひとつ。徐々に球体状に近づいていき、後期にはマーブル模様の球状に近い形になっていきます。
スズメバチのなかでもオオスズメバチの巣は球状ではなく釣鐘のような形で土の中などに大規模な巣を作る傾向があり、他種の巣と同じようにマーブル模様です。
以下の写真は、スズメバチの巣。
数匹~数十匹、それ以上の数のハチがいたり巣がこぶし以上のサイズで高所に作られた場合は、放置せずに業者に依頼するのが安全です。
スズメバチのなかでもキイロスズメバチ・オオスズメバチは大きな巣を作り、攻撃性が高く、非常に危険で危ないハチです。
夏には活発的になるので、自分で駆除退治は避けて下さい。夏頃から秋にかけて複数のハチや巣を見つけたら、近づくことさえ危険なので刺激せずに速やかにその場から離れてください。
スズメバチの種類の見分けは付きにくいですが、ポイントは「マーブル模様の巣」です。高
所や雨風しのげる場所に巣営しやすいので巣、そのものを見つけるのが難しい場合もあります。確認する時は頻繁に飛んでいるハチに注目しましょう。
攻撃性や危険度の高い順番は、オオスズメバチ→キイロスズメバチ→チャイロスズメバチ→モンスズメバチ→クロスズメバチ→コガタスズメバチ→ヒメスズメバチの順となっています。
アシナガバチ
アシナガバチはスズメバチのように攻撃性が低い大人しいハチです。
しかし、危険な毒を持っているので、むやみに刺激すれば刺されてしまう恐れがあります。
春頃は、まだ働き蜂の数も少なく、女王蜂が巣作りに励みます。やがて卵を産み付け、働き蜂を増やしていくサイクルはスズメバチと同様です。
アシナガバチはベランダ・玄関・室外機・植え込みなど、雨風しのげる場所に巣を作ります。巣はお椀を逆さまにしたシャワーヘッド型の形をしているので、巣にどの程度のハチがいるか巣の様子が確認できます。
上記の写真は、アシナガバチの女王蜂が巣作りをはじめ、およそ一ヶ月程度経った頃の巣の様子。
7~8月頃には働き蜂の数も一気に増えて急速に成長していき、9月頃に巨大な巣が完成します。
アシナガバチはスズメバチと比べると大人しいハチですが毒性は強力で、刺された時の痛みはスズメバチ異常だとも言われています。
刺激を加えない限り人を襲うことはありませんが、初期のうちに殺虫スプレーで駆除して、ハッカ油や木酢液などで予防をしておきましょう。
まだ小さな巣でも徐々に働き蜂の数も増加していきます。複数ヵ所に巣を作ることもあるので、発見したら早めに業者に依頼するのが安全です。
特定外来生物ヒアリ・アカカミアリ
ヒアリは、赤茶色の小型のアリで、毒針を持つ危険な外来生物です。毒針で刺されるとアレルギー症状によりアナフィラキシーショックを起こすことがあり、やけどのような激しい痛みや息苦しい・激しい動機やめまいなどを起こし、最悪の場合、死に至ることもあります。容態が急変した場合は早急に医療機関を受診してください。
アカカミアリは、ヒアリと比べると毒性は強くありませんが、同じ毒を持っているので注意が必要です。
これまでに一般住宅での発生は確認されていませんが、海外での事例のようにヒアリが日本に定着すると公園、緑地、河川敷や畑などに巣を作り、繁殖すれば被害が広範囲に及ぶ可能性があります。
ヒアリかも?と疑われるアリを見つけた場合は、触らずに環境省のヒアリ相談ダイヤルに相談するか、お住まいの環境保全課へ相談しましょう。
環境省ヒアリ相談ダイヤル 0570-046-110 |
ムカデ
ムカデは乾燥に弱く、暗くて湿った場所を好むので湿気が多い梅雨時期に家屋に侵入することが多いです。5月から6月頃や9月から10月頃に発生しやすいです。
夜行性のムカデは、水を感知する能力に優れ、日中は植木鉢の水受け皿や木や落ち葉の下、腐食した木材の下、岩や石の下など隠れています。
夜になると餌を求めて活動をはじめ、ゴキブリや昆虫類などの餌を求めてうっかり家の中に侵入して人間を咬むことがあります。
ムカデは動くものに対して咬みつく習性があるので、寝ている時に咬まれたという方も少なくないようです。
見た目のグロテスクさと咬まれた瞬間に激痛が走り、毒成分の刺激による腫れやしびれなどが生じます。
咬まれたら毒素を洗い流し、抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏を塗り、腫れが酷い場合はなるべく早めに皮膚科へ受診しましょう。
ムカデの駆除は専用の薬剤散布で退治することができます。家の中で見つけた場合は屋外からの侵入です。
家の中に巣を作ることはほとんどないので、問題は庭や家のまわりの環境です。庭のお手入れの際も咬まれないよう注意が必要です。
被害の状況によって専門の駆除業者に依頼して、ムカデのエサとなるゴキブリ退治や隙間を塞ぐなどの対策を依頼するのもおすすめです。
チャドクガ・イラガ(幼虫)
身近に発生する毒を持った危険な毛虫は、チャドクガやイラガの蛾の幼虫です。
チャドクガはツバキ、サザンカ、チャ、などのツバキ科の植物に発生し、卵・幼虫(毛虫)・成虫(ガ)になる段階まで、毒針毛を持っています。
チャドクガは4月~6月と8月~9月頃の年に2回発生します。卵は葉の裏で一斉に孵化し、脱皮を繰り返し成長していきます。
集団で並び、大発生すると植物の葉がなくなるほど食べつくされ、エサがなくなると散らばるように移動します。
チャドクガに直接触れていなくても風に舞った毒針毛が布団や衣類に付着し、皮膚に触れるとかゆみや皮膚炎などを起こします。
イラガの幼虫は、非常に強い毒を持っています。カキノキ、サクラ、ウメ、カエデ類ヤナギ類に発生します。毒棘に触れると電気が走ったような痛みが生じ「電気虫」とも呼ばれています。サボテンに似た容姿で黄緑色が特徴的です。
発生を防ぐためには、事前に庭木のお手入れや剪定と予防薬を使用しておきましょう。
既に発生している場合、毒針毛・毒毛が舞ったりしないようにチャドクガ固着剤を使用しましょう。
背丈より高い植物や複数の場所で発生していたり、高所で駆除が難しい、毛虫も苦手な方は、専門業者に依頼することをおすすめします。
自分で駆除する際は、刺されないように肌を露出せず、完全防備で行い、周囲へ飛散しないように十分に注意してください。
セアカゴケグモ
セアカゴケグモは熱帯地方に分布する小型の蜘蛛で、本来日本には生息していなかった特定外来生物です。
その他、カバキコマチグモ・ハイイロゴケグモも危険なクモとして知られています。
セアカゴケグモは、1995年に大阪府で発見されて以降、その後各地で発見されています。
関東地方では茨城県・千葉県・埼玉県・東京都でも確認され、各自治体が注意を呼び掛けています。
セアカゴケグモの雌(メス)の体長は約0.7~1㎝程度で、腹部は丸く全体が黒色で背面に赤色の斑紋模様がありますが個体によって変異を生じます。
セアカゴケグモは、直接手で触れたりしない限り人を刺咬することはありません。珍しいクモだと素手で触ってしまうと咬まれて、針で刺されたような疼痛や浮腫と紅斑、めまい、嘔吐などが生じ、何度も咬まれるとアナフィラキシーショックを起こし、最悪の場合死に至る場合があります。
発生時期は、年間を通して発生しますが、特に暖かくなる4月から10月頃にかけて多くなります。
放置すれば、繁殖していく恐れがあるので、見つけたら早めに退治・駆除をしましょう。
セアカゴケグモ駆除方法セアカゴケグモの駆除ではピレスロイド系の薬剤の噴霧が効果的です。 一般的なクモ用の殺虫剤・クモ類対象のエアゾールなどを散布して駆除できます。殺虫剤を吹きかけても卵のう内の幼虫が生きている場合があります。 近くに卵を見つけたら回収して密封し、処分しましょう。 |
セアカゴケグモの主な発生場所は、雨風の当たらない比較的狭い物陰を好み、日当たりがよく、コンクリート建造物や器物のくぼみや隙間、穴、裏側、などに営巣する傾向があります。
排水溝の側面や蓋・グレーチングの裏・植木鉢の裏・公園の花壇やブロック・フェンスの隙間・駐車場・タイヤ周りやバンパーの裏・エアコン室外機の裏・外履き用のサンダルなどは注意しましょう。
セアカゴケグモを発見しても保健所へ報告する必要はありません。
セアカゴケグモを発見したら、素手で捕まえたり触らずに、靴で踏みつぶしたり、殺虫剤で駆除してください。
公園などの公共施設で発見した際は、それぞれの施設管理者に相談し、お庭などで発見し、危険を感じたら駆除業者に依頼をしましょう。
身近な場所に潜む注意すべき吸血性の害虫
上記は危険であぶない害虫をご紹介しましたが、まだ身近な場所にも色々な害虫が潜んでいます。
家の中で繁殖して、人へ害を加える害虫をご紹介します。
トコジラミ
海外でも問題となっているトコジラミは、日本の宿泊施設や一般家庭でも発生しています。人やペットを吸血するカメムシの仲間です。
旅行先や移動の際に荷物に付着したトコジラミを持ち帰ってしまうことで、家の中でも虫刺されやかゆみに悩まされるトコジラミによる被害に遭うケースが発生しています。
トコジラミは主に6月から9月頃の夏頃をピークに発生しますが、春先から活動し始め、冬も暖房設備の整った暖かい部屋でも一年中生息できます。
夜行性で暗い場所に隠れるのが上手なので気付かない間に持ち込んでしまう厄介な害虫で、トコジラミに刺された時の症状は、個人差があり、かゆみを感じない時期もあれば、眠れないほどの激しいかゆみを感じたり、リンパ節の腫れや発熱を伴う場合もあります。あまりにも刺されすぎると最終的に何も感じなくなることもあるようです。
トコジラミの駆除は、殺虫剤をかける方法がありますが、実際、見えない隙間に隠れていることが多いので自分では駆除しきれない可能性が高いです。
業者にとっても難しい作業になるので、トコジラミの駆除に対応している駆除業者に依頼して徹底的に駆除をお願いしましょう。
ダニ、ノミ
ダニは、どの家にもいると言われていますが、気を付けるべきは、人体に影響を及ぼすダニです。
ホコリに紛れるコナヒョウヒダニ・ヤケヒョウヒダニは、通年性アレルギー性鼻炎の原因となり、ダニアレルギーの原因に。食べかす・ホコリ・フケなどもエサにするので、こまめなお掃除が欠かせません。
特に布団やカーペット、ソファー・ベッドなどのシーツはこまめに洗濯しましょう。掃除機で死骸やフンを吸引するなどして、増殖を防ぎましょう。生きているダニには熱処理が必要です。
人を刺すダニに注意!
その他、刺したり咬んだりするツメダニとイエダニに注意が必要です。
ツメダニは、ヒョウヒダニやコナダニを捕食するダニですが、間違って人を刺すことがあり、吸血ではなく体液を吸うので、刺されると唾液が侵入してかゆみや腫れを起こします。
イエダニは、主にネズミの身体に寄生する吸血性のダニです。家にネズミが棲みついていたら人間やペットにまで被害が広がる恐れがあります。
ノミは、ペットの身体に付着したまま家の中に持ち込んでしまうなどが原因で部屋の中にも被害が広がり、人間の血液を吸います。
市販の殺虫剤を使用してもきちんと発生源を突き止めて、対策をしなければ再び被害に遭う可能性があります。広範囲に被害が広がっていたり、駆除が難しいと感じたら業者に依頼してみましょう。
マダニ
マダニは主に森林・草地・川原や土手の草むらなどに生息。ハイキングや散歩中に人やペットを襲い吸血します。
刺されるとかゆみや軽い痛みを伴います。最も注意すべきは感染症の媒介。
日本紅斑熱・重症熱性血小板減少症候群・ダニ媒介脳炎などを引き起こす恐れがあります。
発生時期は、春から秋にかけて。8月の夏の時期に活動が活発になると言われています。
基本的に森林などにいるマダニですが、人やペットにくっついて家の中に持ち込んでしまう場合があります。又、ネズミに寄生して家の中に侵入されるケースもあるため、ネズミが棲みついている家屋ではネズミの駆除が必要です。
屋外での駆除方法は、マダニ専用のエアゾール剤をマダニが潜んでいそうな場所に散布して予防できます。もちろん、長袖・長ズボンを着用して露出を控えておくことも大切です。
咬まれ吸血中の時には、無理やり取り除こうとするとマダニの口器が皮膚の中に残り化膿することもあります。速やかに皮膚科でマダニの除去や消毒をしてもらいましょう。
アブ・ブユ
アブはハエの仲間で、見た目が大きなハエや蜂(ハチ)に間違えられることも。アブは種類によって吸血対象に好みがあり、川や水田、沼などの湿地に生息しています。アブの発生が増えるのは夏頃ですが、4月頃から発生する種類もいます。
被害が増えるのは6月から9月頃のキャンプやバーベキューなどのレジャーが増える時期は注意が必要です。
アブは皮膚を咬んで吸血をしますが、ハチのように毒針は持っていません。
アナフィラキシーショックなどの危険性はほとんどありませんが、アブに咬まれると激しい痛みや腫れを生じます。
アブの駆除予防では、アブに適用する虫よけや殺虫剤を使用。アブが居そうな場所では、黒っぽい服を避けて白色の服装を心掛ける。
一部に群がり飛び回るアブにはハチやアブ専用のエアゾールで駆除できます。
ブユ(ブヨ)は、高原や山間部の渓流沿いに多いブユは地方によってブヨとも呼ばれる吸血性の衛生害虫。蚊にも似た虫ですが、刺されてからすぐに症状は出ず、半日から翌日頃に徐々に激しいかゆみと腫れが生じます。
症状は蚊に刺された時よりも強い傾向があり、ブユは蚊と違って、皮膚を咬んで出てきた血を吸うので赤い出血店や内出血になることもあります。
蚊(カ)
吸血性の代表的な虫と言えば夏場に増える蚊(カ)ですが、刺された時の痒みの原因は、蚊が吸血の際に唾液を注入することでアレルギー反応を起こします。
そして蚊の被害で恐ろしいのが感染症のリスク。日本でも日本脳炎やデング熱が知られています。
代表的な媒介蚊は、ヤブカ属のヒトスジシマカはヤブカとも呼ばれ、昼間吸血性で、空き缶に溜まった少量の水でも増殖します。
イエカ属のコガタアカイエカは夜間吸血性で、日本全土に生息し、日本でも日本脳炎ウイルスを媒介。
蚊の種類や個体の媒介によって、デング熱・ジカ熱、チクングニヤ熱、ウエストナイル熱、日本脳炎、黄熱、マラリアなどの病原体を媒介し、感染症によって人間を死に至らしめることがあります。蚊に刺されないよう虫よけスプレーや露出を避けるなどの対策でしっかり身を守りましょう。
屋外の蚊よけ対策では、虫よけグッズを取り入れたり、庭先の草のお手入れをして幼虫(ボウフラ)の生息場所を作らないようにバケツに水を溜めないようにしましょう。
ドアや網戸を隙間なくしっかり閉めるなどして家の中への侵入を防ぎ、外出する際は虫よけスプレーをかけて予防しましょう。
衛生面や家屋への被害を招く恐れのある身近な害虫
ゴキブリ
ゴキブリは衛生害虫として代表的。キッチンや水まわりに発生します。家屋に発生するのは、クロゴキブリやチャバネゴキブリ。
生命力が強く繫殖スピードも早いので、人を刺したり咬んだりはしないものの、多くの菌を持っているので食中毒などを起こす恐れがあります。
見た目の不快感から不快害虫とも呼ばれます。クロゴキブリは主に外からの侵入して屋内外で生息・繁殖します。
寒さに弱いチャバネゴキブリは、基本的に屋内繁殖。エサや水があり、暖かい部屋なら一年中生息できます。
ゴキブリは暖かくなった春頃から活動も活発的になり、夏頃には大繁殖するとこが多いです。飲食店の厨房・戸建て・アパート・マンションのキッチンなどで頻繁に発見するようになったら卵を産み付けている可能性もあります。暗くて狭い場所や汚れた場所を好み、冷蔵庫裏や段ボール類の隙間を住処にします。
被害が広範囲に広がる前に、部屋の掃除や整理整頓をしてベイト剤や殺虫剤を使用して駆除しましょう。飲食店などでは、最悪の事態に備えて業者に依頼して定期的に駆除予防をしましょう。
羽アリ
羽アリには様々な種類が存在しますが、注意すべきはヤマトシロアリ・イエシロアリの羽アリです。
春は羽アリの群飛が発生しやすい時期です。
ヤマトシロアリは4月から6月頃、穏やかな天気で気温が上がった日の朝から昼頃の日中にみられることが多く、イエシロアリの羽アリは6月から7月頃にかけて発生し、関東以西の沿岸地域にみられることが多く、暖かい日の高湿度の気温の夕方から夜にかけて発生する傾向があります。
シロアリの羽アリは、結婚飛行と呼ばれるように、羽が付いたオスとメスが一斉に飛立ちつがいとなるパートナーを見つけ、着陸した先で羽を落として新しい巣を形成していきます。
シロアリは、湿気や古くなった木材、植物や段ボール類は巣にされやすいので、家屋や庭の地中にコロニーを形成し、蟻道を作りながら移動をします。
羽アリは刺したり咬んだりはしないので直接人間に危害を与えるわけではありませんが、家の床下などから侵入して、柱となる木材や庭のウッドデッキなどが食害して建物の耐久性を著しく損ねる恐れがあります。
厄介なのが、既に潜んでいるシロアリ被害に気付きにくいこと。太陽や雨水を避けて多湿な環境を好むので、みえない床下などから部屋に移動するまでの間に被害が進んでいる場合があります。被害に気付いた頃には、数千匹ものシロアリがあなたの家の木材を食害しているかもしれません。
羽アリをみつけたら、これから巣を作ろうとしているか、元々いた巣から飛び立とうとしているか、どちらかである可能性があるます。
羽アリ(シロアリ)対策では、定期的に点検や駆除予防をしておくことで被害を防ぐことができます。薬剤処理にて予防できるので、家周辺で羽アリが飛んでいたら、シロアリ対策をしておくことをおすすめします。シロアリ駆除予防はプロの業者に依頼してみましょう。
【まとめ】春から注意すべきあぶない害虫の予防対策
春から注意すべきあぶない害虫をまとめてご紹介しました。暖かい春を迎えると夏に向けて様々な害虫たちも活動をはじめます。刺したり咬んだり吸血したり、病原菌やウイルスを媒介するなどの危険であぶない虫たちに遭遇したら、慌てず冷静に行動をしましょう。被害の少ない初期段階では自分で駆除できることもありますが、毒を持っている害虫には特に注意が必要です。
夏頃の害虫は活動のピークで大発生する危険な時期なので、自分で退治するのは危険だったり、駆除が難しいと感じたら、無理せずに駆除業者へご相談してみましょう。
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