日本でも発生中のトコジラミ駆除対策方法|

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日本でも発生中のトコジラミ駆除対策方法

日本にも急増する恐れがあるトコジラミ

アメリカをはじめ、海外ではベッドバグ(bedbug)と呼ばれるトコジラミは、海外で深刻な状況。

一部では「トコジラミ・パニック」とも報じられ、フランスでも社会問題となり韓国各地でもトコジラミ被害が相次ぐ「トコジラミとの戦争」とも言われ、公共交通機関の座席や映画館・宿泊施設などでは市や防疫業者が対応に追われ、害虫業者への依頼も殺到しているとされています。

 

日本でもホテルや旅館などの宿泊施設や一般住宅などで被害が発生している「ナンキンムシ(南京虫)」通称:トコジラミ。

現在の日本では公共の場でのトコジラミ被害はそれほど多く目立っていませんが、宿泊施設だけでなく一般住宅でも発生しています。

市民が不安を抱えるほどの恐ろしいトコジラミとは何なのか、日本でも相次ぐトコジラミ被害・駆除対策についてかわかりやすく解説します。

トコジラミとは?

トコジラミとは、カメムシの仲間で、成虫は体長5~8㎜程度で褐色で丸い扁平な姿をしています。

名前に「シラミ」と付きますがシラミの仲間ではありません。主に夜間、暗い部屋で休む人間やペットを刺して吸血する害虫です。

 

吸血後は、寝具や家具の隙間など狭くて暗い場所に戻り潜んでいます。成虫は吸血しなくても1年くらい生きられるので、長期間潜伏や繁殖していくことも懸念されます。

突然変異?!スーパートコジラミ・スーパーバグの恐怖

現在、日本に定着しているトコジラミのほとんどがアメリカや東南アジアから移入してきたものだと考えられ、駆除する際にピレスロイド剤を多用することによってトコジラミがピレスロイド剤に強い抵抗性を身に付けて、まるで突然変異したピレスロイド剤が効かないトコジラミ(南京虫)が増加。

 

それらをスーパートコジラミ・スーパーナンキンムシ・スーパーバグと呼ばれるようになりました。勢力拡大したスーパートコジラミにより、通常の薬剤での駆除が困難であるとされています。

ベッド周辺はトコジラミの住処

トコジラミは暗くなった頃に活動するので日中や明るい部屋では暗くて温かい場所や狭いすき間に潜り込むように潜んでいます。

 

家の中や宿泊施設にトコジラミがいるか確認するにはベッドのマットレスの隅やフレーム・ソファーやカーペット・本棚・寝具類の隙間・カーテンなどを確認しましょう。トコジラミや排泄物であるカビの跡や墨汁状に似た「血糞」やカビ臭いニオイがする場所を探してみましょう。

ソファーなどの縫い目・折れ目・隙間など狭くて見えない場所や夜人間が長時間いる場所・普段根の届かないような場所に隠れていることが多いです。

一ヵ所にトコジラミが大量発生していない限り、数匹のトコジラミを見つけるのは難しいほど隠れるのが上手であるのが発見に遅れが出る特徴のひとつ。

トコジラミはどこを刺す?

首・腕・手足などの肌が服から出ている露出している部分を3~5箇所ほど連続して刺します。

 

長袖・長ズボンを着ている冬よりも半袖・半ズボンを着ている夏の方が刺されやすいですが、暖かい家の中でトコジラミは一年中生息しているので、冬場でも注意が必要です。

 

肌の露出が多い服装で寝ていると広範囲を刺されることがあります。ちなみにダニは衣類の中の皮膚が柔らかい部位を刺します。

トコジラミに刺されるとどうなる?

トコジラミに刺されるとかゆみや発赤を生じます。刺されてすぐにかゆみが出る人や出ない人、刺され跡も個人差があります。刺されてから数時間から10日間ほどで症状が出る方など、人によって症状の現れるタイミングは異なるため、被害に遅れがでやすいのも特徴的です。

宿泊先で注意すること

トコジラミがいないかチェックする

トコジラミは隠れるのが上手なのでわずかな隙間に潜伏しています。

まずは、宿泊する室内に血糞のシミがないか、ベッドのシーツ裏やマットレスの四隅や縫い目、折り返し部分などをチェックし、発見した際はフロントで部屋を変えてもらうようお願いしてみましょう。

荷物は床に置かない

持参した荷物、バッグやキャリーケースは床にそのまま置かず、ビニール袋などに入れたり、バスルームに置きましょう。

靴の中に忍び込む場合もあるので注意してください。

電気を付けたままにする

トコジラミは夜行性なので就寝中は電気を付けたままにすると刺されにくいと言われています。

しかし刺される可能性はゼロではないので、心配な方は速やかに部屋の移動をフロントにお願いしましょう。

帰宅前に荷物をチェックする

トコジラミは目視で確認できるので、荷物の中に紛れていないか明るい場所でチェックしましょう。

気が付かずに家に持ち帰ってしまうと家の中で繁殖して家族やペットにまで被害が及ぶ恐れがあります。

帰宅したら荷物や衣類を洗う・再確認する

帰宅したら荷物を玄関前やベランダで開けてトコジラミがいないか再確認をしましょう。

衣類は洗濯をしても完全に駆除できないので高温乾燥機を掛けると安心です。

トコジラミの繫殖力と寿命

トコジラミの栄養源は血液です。雄雌・成虫・幼虫共に吸血しなければ生きていけません。生息条件によって成長の速度も変化します。

特に成虫は、餓死に強いので吸血ができない状態でも23℃以下では雄は3カ月程・雌は2カ月半ほど生存できます。13℃以下では約1年ほど生存できるとされています。

 

通常、卵が孵化するのは一週間。幼虫は5回の脱皮を経て成虫になり、幼虫期間は1~3カ月。卵から成虫までの期間は約40日。

成虫の寿命は長く、20℃程度では9~18カ月生存します。

 

雌は一日当たり5~6個の卵を毎日産み続けるので、一生のうちに産卵回数は約500回程度。

繁殖力は旺盛なので、雌のトコジラミ一匹を家の中やホテルのお部屋に持ち込んでしまったら3カ月ほどで数十匹が増殖。一年後には爆発的な数のトコジラミが増加する恐れがあります。

どんな殺虫剤がトコジラミに効果的?

殺虫スプレーや虫よけスプレーを使用してもスーパートコジラミには効きません。

 

ピレスロイド系薬剤に強い抵抗性のスーパートコジラミ/スーパーナンキンムシ/スーパーバグに有効な成分は、プロポクスル(カルバメート系)・メトキサジアゾン(オキサジアゾール系)・有機リン系の含有の殺虫剤が効果的です。(注)トコジラミの卵には殺虫剤は効きません。

トコジラミと卵を死滅させる方法

高温で死滅させる

トコジラミを死滅させるには熱処理がオススメ。トコジラミは水やぬるま湯では死滅できません。

50℃で30分。60℃で10分。80℃で5分。100℃で数秒の熱と時間を要します。

 

通常では、トコジラミや卵を洗濯機で駆除する場合は70℃以上のお湯で洗濯する必要があります。

カーペットや畳の縁など繊維の奥や隙間に卵を産みつけるので衣類やシーツを洗濯しただけでは部屋にいるトコジラミを全滅できません。

 

明るい室内では、暗くて狭い場所に潜んでいるのですべてを見つけて駆除するのは難しいので、自分で退治する時は工夫しながら駆除をしなけれななりません。

 

ご自分で駆除する場合、トコジラミや卵も50℃のお湯であれば30分程度で死滅するので浴槽やバケツに熱湯を溜めて浸けると効果的です。衣類品やシーツなどは乾燥機にかけるのがオススメ。

乾燥機は60℃~80℃で30分以上乾燥させると駆除できます。乾燥機がない場合は、スチームアイロンで衣類のトコジラミや卵を駆除できます。

畳やベッド・ソファーには100℃の高温スチームの蒸気で数秒あてると効果的です。

 

殺虫剤を使用する

殺虫剤を使用する場合、人体に影響の少ないタイプのピレスロイド系の薬剤をオススメします。

成虫が潜んでいる場所に散布します。卵には効果がないので孵化する頃を見計らって、概ね1週間おきに散布します。

 

しかし、スーパートコジラミが増殖しているので、市販の殺虫剤や燻煙剤では効果が得られず、ベッドやマットレスのすき間の内部や畳の奥に潜んでいるトコジラミに殺虫成分が行き届かず、十分な効果が得られにくい傾向があります。燻煙剤(バルサン)もトコジラミに対する効果が高いとは言えません。

殺虫剤は一時的、応急処置として使用する時にはオススメです。

トコジラミ駆除は難しい!業者に依頼がオススメ

熱処理や薬剤処理で目の前のトコジラミを駆除するのは簡単そうですが、弊社クジョリアへお問い合わせ頂いたお客様より「トコジラミを見つけられない」「隠れている場所がわからない」「自分で退治したはずだけどまた刺された」「早く解決させたい」といったご相談の声を多く頂きます。

 

トコジラミは完全駆除が難しく、駆除して被害が落ち着いたと思ったら再び被害に遭い、時間が経過すればするほど増殖や被害が広範囲に広がるケースも少なくありません。

そんな時には、専門の駆除業者に依頼するのがオススメ。そもそも、個人での駆除は至難の業。トコジラミ駆除はプロに任せるべきと言えます。

 

業者に依頼すると、高温スチームによる熱処理・薬剤散布を行います。

卵は5~8日ほどで孵化するので1回目の施工から1~2週間経過した頃に孵化した幼虫を再度高温スチームと薬剤処理を行い、施工後は調査トラップによるアフターフォローを行います。(業者によって施工内容が異なる場合があります。)

 

現調調査・お見積りが無料な業者を選び、適正価格・適切な処理で徹底駆除を依頼するのがオススメです。

まとめ

最後に、トコジラミの増殖や広がりを防ぐための予防策をまとめてご紹介します。

 

・旅行やお出かけ後の荷物の確認をする

・こまめに掃除機やコロコロをする

・目張りをして隙間をなくす

・整理整頓をする

・潜んでいそうな潜伏場所は点検する

・潜伏場所に殺虫剤を散布

・針金などで隙間からトコジラミを掻き出す

・高温蒸気や熱湯処理をする

・発生時は家具や備品は移動させない

・衣類・シーツは乾燥機にかける

・自分では困難と感じたら速やかに業者に相談する

 

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