木材を食べる害虫「キクイムシとシバンムシ」|

0800-919-6866年中無休 9:00-18:00

お役立ちコラム

コラム

木材を食べる害虫「キクイムシとシバンムシ」

家の木材を食べてしまう虫といえば『しろあり』が有名ですが、その他にも木材を好む『キクイムシ』や『シバンムシ』と言う害虫がいます。

 

柱の上に棟木(むなぎ)と直行する方向へ横に渡して建物の上からの荷重を支える部材の梁(はり)やフローリング・家具などに穴が開いていたら木を食べる害虫の仕業かもしれません。

小さな虫でも放置すると耐久性が落ちたり家屋がボロボロになってしまうことも・・・。

 

こちらのコラムでは、キクイムシやシバンムシの特徴、予防対策についてご紹介します。

木材に穴が開いたキクイムシ被害

キクイムシとは?

キクイムシとは、その名の通り気を食うことから名付けられ、甲虫目キクイムシ科に属する昆虫の総称。

キクイムシの中でも様々な種類がいます。小さな穴を開けて木を食べ、幼虫は成長していきます。

 

家屋に被害をもたらす種類のほとんどが『ヒラタキクイムシ』です。

ヒラタキクイムシについて

・体長 3~8㎝

 

・体色 赤褐色や暗褐色

 

・寿命 (成虫)3~5週間

 

・発生時期 4~8月

 

屋内など暖房設備が整っていると生育が早まり2~3月に発生することもある。

 

・熱と煙に弱い

 

卵が樹木に産み付けられ、卵から蛹になり、越冬する。その間、約11カ月ほど樹木の中で材を食べながら成長し、成虫になると外に出てきます。

 

キクイムシの数は一匹だけに留まらず何匹も木の中にいると木材の穴の数も増えていきます。

 

キクイムシがいるサインを知っておこう

木材を食べるのはキクイムシの幼虫。数カ月もの間、木材の中で木を食べて成長していきます。

キクイムシがいるサインとは一体どのようなサインなのでしょう。

キクイムシの姿や形が見えなくてもこんな痕跡があったらキクイムシの仕業かもしれません。

 

・室内に木屑(木くず)が落ちている

 

・家具やフローリングに小さな穴が開いている

 

 

木屑は、キクイムシだけでなくシロアリの可能性もあるので、心配な方は害虫業者にしっかり調査してもらうと良いでしょう。

但し、キクイムシ被害はシロアリと違って蟻道もなく、湿った場所以外に発生します。複数の穴が開いていたらシロアリではなくキクイムシの可能性があります。

 

シバンムシとは?

シバンムシとは、甲虫目シバンムシ科に属する昆虫の総称。

幼虫は雑食性で様々なものをエサにします。

小麦粉や乾麺類、菓子、香辛料、ペットフード、タバコ、ドライフラワー、漢方薬、和紙、本、動物の標本、皮革、畳、木材(家屋や家具、仏具など)を食べます。

パッケージを食い破って侵入・繫殖することもあり、乾燥していて古いものが好物になります。

 

家庭で見られる種類は、『タバコシバンムシ』や『ジンサンシバンムシ』。

 

新しい畳などに発生することがあるので注意が必要ですが、基本的に人を咬んだり刺したり病原体を媒介したという報告はありません。人体には無害です。

 

・体長 2~3㎝

 

・体色 赤褐色や茶褐色

 

・寿命(成虫) 10~20日

 

・発生時期 5~11月

 

暖房設備が整った屋内では時期に関係なく発生することもある。

 

シバンムシはかじる力が強く、家の中の乾燥した食べ物や畳を食害して被害を拡大させていきます。

 

発生源を特定することが難しくなることもあります。

シバンムシに寄生する虫に注意が必要

シバンムシに寄生する虫『シバンムシアリガタバチ』による二次被害の発生に注意が必要です。

 

アリとハチの名がつくように、見た目はアリ(蟻)のハチ(蜂)の仲間になります。このハチは寄生蜂でタバコシバンムシなどの幼虫に寄生します。

もちろんハチ(蜂)の仲間なので人間を刺すこともあります。

刺すのは雌(メス)のみですが、刺されると痛みや腫れを引き起こします。

シバンムシアリガタバチだけが発生することは少ないので、発見した場合には、どこかにシバンムシが大量発生していると考えられます。

シバンムシアリガタバチ

体長は1~2.5㎝程で黒褐色。

タバコシバンムシに寄生する蜂。

シバンムシにとってシバンムシアリガタバチが天敵。

 

発生時期はシバンムシが発生する時期と同様で春から秋頃に活動し、7~9月に増えることが多い。

オスの寿命は数日ですがメスは数カ月生き、約80~100個ほどの産卵をする。

 

シバンムシに寄生する蜂なのでシバンムシを駆除しないとアリガタバチも駆除できません。

キクイムシやシバンムシなどの小さな虫の発生原因は?

キクイムシやシバンムシの発生原因の多くは、外からの侵入です。

もしくは知らぬ間に家屋に持ち込んでしまい、しばらく気が付かずに過ごしていた可能性があるでしょう。

キクイムシの発生原因

木材を使用している家屋・家具などの内部に卵や幼虫が潜んでいる状態で家屋に持ち込まれた。

木材の中で育ち、やがて成虫になって穴から出てくることで被害に気が付くケースが多い。

 

シバンムシの発生原因

・網戸の網目から侵入

 

・窓枠と網戸の隙間から侵入

 

・窓の開け閉めの際に侵入

 

・持ち込んだ段ボールなどから侵入

 

どんな対策で予防できる?

キクイムシ対策

・キクイムシが好まないヒノキやスギなどの針葉樹の木材を選ぶ

 

・防腐剤・ニス・塗料を塗る

 

・燻煙剤や熱処理が行われたものにする

 

シバンムシ対策

・長期保存した乾燥食品や調味料などは密封容器に入れて保管する

 

・発生源となるものを破棄して掃除をする

 

・市販の燻煙剤やフェロモントラップで予防する

 

家屋に発生した害虫の駆除は業者に依頼

木材を食べる害虫は、キクイムシやシバンムシ以外にもシロアリもいます。

シロアリだった場合、建物に悪影響を及ぼす危険は高まり、木屑や被害の痕跡だけで種類の特定ができない場合、放置せずに専門の業者に依頼してみると安心です。

又、家の中には季節に関係なく

ダニ・ノミ・チャタテムシ・トコジラミ等、様々な害虫が環境条件によって発生してしまいます。

放置するとお家の中だけでなく健康被害を起こす恐れがあるので、自分で駆除が難しい場合には害虫対応している業者に一度ご相談してみてはいかがでしょう。

まとめ

木材を食べるキクイムシとシバンムシについてご紹介しましたが、人体に悪影響を及ぼす大きな被害は少ないかもしれません。

しかし家の中に大量発生してしまうと、木材を駄目にしたり人体に影響を及ぼすシバンムシアリガタバチの発生によって二次被害を引き起こす恐れがあります。

不快害虫を放置せず、大切な家屋を害虫から守るために日々の予防をしましょう。

 

合わせて読もう!

「シロアリとキクイムシの違いについて」コラムをご覧ください。

家の中の木屑(木くず)の原因は木材害虫キクイムシやシロアリかも? (qujolia.jp)

 

害虫駆除ならクジョリアへ

 

千葉・東京・茨城エリア対応

 

お問合せはこちら⇩

お問い合わせ

害虫駆除 | 千葉の害虫駆除は株式会社Qujolia (qujolia-pestcontrol.jp)

このページのトップに戻る