湿気を好む「湿気虫」梅雨の害虫駆除方法|

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湿気を好む「湿気虫」梅雨の害虫駆除方法

湿気が多くなると大発生する「チャタテムシ」をご存じですか?

湿気虫と呼ばれるほど湿気を好む害虫で、ダニのようにチャタテムシは家の中のあらゆる場所に生息しています。

そんなチャタテムシの大発生の防ぎ方や駆除方法をご紹介します。特に梅雨時期に発生しやすいチャタテムシやダニ予防に役立ててみてください。

湿気虫と呼ばれるチャタテムシとは

チャタテムシは体長1.0㎜ほどで目視でも確認できるダニよりやや大きめの虫です。

 

見た目は半透明でダニと勘違いをする人もいますが、ダニは0.2~0.4㎜ほどで肉眼では確認できないので見つけたのはチャタテムシか、吸血するツメダニのしわざかもしれません。

 

小さなダニのような虫がいて刺される被害はないもののアレルギー症状が出ていたらチャタテムシのしわざかもしれません。

 

カビやホコリを好むチャタテムシは古本によく発生し、別名「本シラミ」とも呼ばれるシラミの仲間でもあります。

 

チャタテムシは、漢字で「茶立虫」と書きます。

その名の通り「お茶をたてる」音に似ていることから名が付いたと言われ、他には湿気の多いときに発生する虫として湿気虫とも呼ばれています。

 

主な発生場所は、古本の他には和室の畳や押し入れ、障子、壁、ふすま、本棚などの暗い環境を好み、カビやホコリを食べてくれますが、キッチンなどに保管している乾麺や小麦粉などに発生することがあるので開封した食品はきちんと密封するようにしましょう。

 

チャタテムシは人を咬んだり刺したりはしないので直接的な害はないものの、大発生するとアレルギー体質の方はチャタテムシのフンによって体調を崩すこともあります。

更にはチャタテムシを捕食し、人を刺すツメダニの発生にも繋がるので放置せずにチャタテムシの大発生を防ぐ対策をすることをおすすめします。

チャタテムシがいることでやってくる厄介なダニ

家の中には肉眼では見えない様々な種類のダニが存在します。なかでも人を刺したり吸血するダニが様々な理由で発生します。

 

家の中で発生しやすい刺すダニの種類には

 

ツメダニやイエダニが代表的。

 

イエダニは、ネズミに寄生する吸血性のダニで人の血液も吸うダニです。

ツメダニは、体長0.3㎜~0.8㎜程度なので肉眼で確認することもでき、ヒョウダニやコナダニ(約0.2~0.4㎜ほど)のダニを食べる他、チャタテムシをエサにしたり人を刺します。

 

ツメダニやイエダニに刺されるとかゆみや発疹を引き起こす厄介なダニとして知られています。ちなみにチャタテムシは刺したり吸血はしません。

 

ダニも暗い場所を好むので就寝中の寝ている間に刺され、見つけた小さなチャタテムシをダニと勘違いをする人もいます。

 

刺されるなどのダニ被害が起きていたとしても見えていたのはツメダニなのか刺さないチャタテムシなのか区別が付きにくいこともありますが、刺されて眠れないなどの被害が起きている場合は、ダニ被害として適切に駆除をしましょう。

ツメダニの発生原因

・エサがあること

・他のダニ類やチャタテムシが繁殖

・ゴミやホコリが溜まっている

・梅雨や秋口の湿気が原因で

チャタテムシの発生場所

チャタテムシはカビを好むので湿度の高い場所を好みます。まさに梅雨の時期などカビが繁殖しやすい時期はチャタテムシも大量発生しやすくなります。

チャタテムシの主な餌は、カビや保存食品(乾麺・殻物・かつおぶし・菓子)・ホコリ・人間のフケ・垢(アカ)などを食べるので、お部屋の様々な場所に発生します。

梅雨時期の湿った場所は特に注意しましょう。

和室の畳・押し入れ

和室の畳やその上にじゅうたん・カーペットなどを敷いているとチャタテムシが大発生することがあります。

襖(ふすま)や壁紙・押し入れの奥にも潜みやすいのでこまめにチェックしながら掃除をしましょう。

押し入れは特に湿度が高くなりやすいので、布団に付いた人間のアカやフケ・髪の毛をエサにするので要注意です。

 

「カビ臭い…」と感じたら湿気が原因かもしれません。チャタテムシも大発生しやすくなります。湿気対策をしながら害虫予防を是非行いましょう。

 

キッチン・食品収納スペース

キッチン周りの食品収納スペースに保管している乾麺(そうめん・そば・ラーメン等)・菓子・小麦粉など常温保存している食品がある場所は注意が必要です。

一度開封した食品をそのまま保管していたり、食べ物を放置しているとチャタテムシが発生してシンク下などの湿気がこもりやすい場所には卵を産み付けることもあります。食べ物はしっかり密封して、食べカスやポロポロとゴミが落ちていたらきちんと掃除をしてシンク下の換気を取り除くか、湿度の高い場所に食べ物を置かないようにしましょう。

自分でできるチャタテムシ予防

お家の中はチャタテムシやダニが発生しやすい環境です。普段からそんな小さな害虫対策には以下の方法で侵入や大発生を防ぎましょう。

普段から自分でできる予防策を取り入れてみてください。

 

掃除をして清潔にする

チャタテムシの発生を防ぐために最も大切なことは、こまめなお掃除です。これはダニ対策でも重要な繁殖予防でもあります。

人間から出たフケ・アカ・髪の毛・カビ・食べかす・ホコリはチャタテムシなどのエサになるので、これらをこまめに掃除して清潔な環境を保つように心がけましょう。

お掃除をしながら発生しているチャタテムシやダニの死骸、フン、卵などを駆除できるので、窓を開けて換気をしながら掃除機を掛けたり、コロコロクリーナーで吸い取り切れていないゴミなどのお掃除で繁殖を防ぐことに繋がります。

除湿・湿気対策する

チャタテムシはカビを好むので、掃除をはじめカビ対策も害虫予防に繋がります。カビや結露がある窓はきちんと掃除をして、なるべくカビが発生しないよう窓やドアを開けて空気の入れ換えをしましょう。

 

室内や押し入れ、靴箱など湿気が溜まる棚を開けて扇風機や換気扇で換気したり、湿気がこもる場所には除湿剤・調湿剤(湿気取り)を使用してみましょう。窓の換気が難しい時には、除湿器も大変役立ちます。他にはエアコンで湿度の調整で湿気を防ぐこともできます。

 

殺虫剤で駆除する

チャタテムシやダニ、ゴキブリなどにも駆除効果が期待される殺虫剤には殺虫スプレーや燻煙剤が販売されています。

燻煙タイプは部屋の隅々まで行渡らせて駆除ができ、畳やカーペットに潜む害虫には特殊注入針を使って注入させる方法で駆除ができます。

 

食品などに影響がないアルコールスプレータイプなら小さなお子さんやペットにも害のないので安心です。

被害の状況をみながら定期的に殺虫剤で処理すると良いでしょう。

チャタテムシの他にもダニ・トコジラミ・ノミなどの様々な害虫が大発生して自分では駆除が大変でできない場合や、駆除にお困りの際は、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。

まとめ:湿気虫は湿気対策で防ごう

こちらのコラムでは、湿気虫と言われるチャタテムシの駆除対策についてご紹介しました。

 

湿気を好む害虫はダニが代表的ですが、チャタテムシの増殖や大発生を防ぐために毎日のお掃除するのは大変ですね。しかし、お掃除する時間を一日のうちに少しでも増やしながらカビや害虫予防をすると大発生を防ぐことができます。

 

もしも梅雨が明けてからも一年中ジメジメ床やカビ臭が酷く続いていたら、床下の湿気が原因かもしれません。それは床下に湿気を好む危険なシロアリが木材を蝕んでいる可能性があるので、長い間シロアリ予防をしていないお宅はこの機会に床下点検もしてもらいましょう。

 

市販の薬剤を使って駆除するのは簡単な場合もあれば自分では難しい場合もあります。

駆除が難しい種類の害虫もいるので、心配なことがあれば業者にご相談してみてはいかがでしょう。

湿気虫との闘いを乗り越えてジメジメ湿気の梅雨時期を乗り切りましょう。

 

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